タミフルに耐性のあるウイルス

タミフルは現在の日本国内でインフルエンザに対する特効薬としての地位を確立しています。
インフルエンザと診断された時に真っ先に処方されるということも少なくないのですが、しかしながら今後もタミフルがインフルエンザに対する特効薬であり続けるのかと言われると、やや怪しいと言える部分が出てきました。
ではどうして怪しいと言えるのかというと、それが「タミフル耐性ウイルス」の登場です。
耐性というのは特定の医薬品成分に対抗する力を持つことで、インフルエンザウイルスの一部には既にタミフルに対抗して耐えてしまうものが見つかっています。
2016年7月末に国立感染症研究所から公開されたデータでは2,399の解析株の中には44株の耐性ウイルスが見つかりました。
割合からすれば1.8%、100人が感染したとして約2人には既にタミフルが効かなくなってきているわけです。
1.8%というとごくわずかであるようにも見えるでしょうが、日本国内でインフルエンザに感染する患者数は年間1,000万人ほどとされていますから、割合だけを見れば18万人ほどのインフルエンザ患者にタミフルが効かなくなったと考えられます。
こう考えると耐性ウイルスの登場はかなり大きな問題であることが分かるでしょう。
また時折「耐性が付くと言っても全く効かなくなることは無いだろう」と言われることもあるのですが、ここで見るべきとなるのはアマンタジン塩酸塩という薬です。
この薬はかつてインフルエンザA型に対して処方されていたのですが、国立感染症研究所で101株のインフルエンザA型にアマンタジン塩酸塩を投与した検査の結果、その100%がアマンタジン塩酸塩への耐性を持っている結果が出てきたのです。
このように今後タミフルも全てのインフルエンザに耐性を持たれる恐れがありますから、今後のインフルエンザに対する対策はより深く考えていかなくてはならないと言えるでしょう。

感染する前にタミフルを飲む

タミフルはインフルエンザの特効薬として一躍脚光を集めた薬であり、毎年のように大流行するインフルエンザの症状を押さえ込むのに非常に効果のある薬となっています。
インフルエンザのウイルスを抑制する効果があるので、早い段階で服用をしておくとウイルスの増殖を抑えることができ症状が悪化するのを防ぎ初期症状に状態で治癒することができる薬となっています。
欠点としてウイルスを増殖する効果はあるのですが、すでに存在しているウイルスを殺す働きはないので症状が進行してしまった状態では期待された効き目がでないこともあるため、特に早い段階で服用するのが重要な薬となっています。
症状が進んでからは効果の少ないタミフルですが逆に早い段階では抜群の効果があり、感染をしていない状況で服用をすると予防効果があるので流行している時期には早めに服用をしておくと感染自体を防ぐことができます。
特に家庭の中でインフルエンザ患者が出てしまった場合などには、あらかじめ家族も服用をしておくことによって感染が家庭内で感染が拡大するのを防ぐことができますから安心です。
タミフルを手に入れるためには、病院で処方をしてもらわなければならず、予防投与の場合には保険がきかないので全額自己負担になってしまうという点を理解しておきましょう。
別の入手の方法として個人輸入をするというものもあり、これはリスクは有りますが安価でタミフルを手に入れることができます。
実際にすべての手続を個人で行うというのは簡単なものではありませんが、個人輸入代行業者というものが存在するので個人輸入をするのであっても特別な手間を掛けることはなく一般的な通販と同じように購入をすることができます。

タミフルと異常行動の因果関係の結論は出ていない

タミフルはインフルエンザの薬として、現在では非常に認知度の高いものであるといえるでしょう。しかしながら、2005年頃にこの薬を服用した未成年の患者が異常行動を起こし死亡したという事件が数件発生してからというもの、この薬に関する見方は一部懐疑的なものとなっています。では、タミフルを服用することによって本当に異常行動が引き起こされるのでしょうか。
そもそもタミフルを服用せずとも、インフルエンザの症状として異常行動が見られることがあります。これは熱性せん妄か、あるいはインフルエンザ脳症とよばれるものです。具体的にはうわ言を口にしたり、見えないものが見えると言ったり、突然大声で歌い出すといった症状のことを指します。一般的にはこれらの症状が短ければ熱性せん妄を、長く続くようであればインフルエンザ脳症を疑うべきだといわれています。では、タミフルはこれらの症状にどのような影響を与えるのでしょうか。
結論からいえば、タミフルがこれらの異常行動を発生させる可能性を高めるかどうかはわかっていません。タミフルを服用したのちに死亡するほどの異常行動が起こったという事例が少ないからという理由もありますが、熱性せん妄やインフルエンザ脳症における異常行動との見分けがつかないからです。そのため、現在でも厚生労働省によってタミフルと異常行動の因果関係の調査が行われているという状況なのです。
このように検討すると、タミフルを服用することによって異常行動が引き起こされるのか、その因果関係は未だ解明されていないということになります。今後も調査は進められるでしょうが、極めて結論を出すのが難しい問題であることは間違いありません。
■インフルエンザには治療薬の早期服用が大事です
インフルエンザは潜伏期間で留めよう
■タミフル以外にも予防に適した治療薬があります
リレンザは予防もできる